【回答】動画編集のCPUでコスパが良いのはどっち？ R7 2700 or R5 3600→ R7 2700

買ってみた結論

・CPUを買わなくてもFPSを下げたり画質を下げることで動画制作時間を短縮できるので、買わなくてもいいのですが、ある程度再生数が伸びてきたら動画を量産するために買い替えても割は合うと思います。

・AdobePremiereでの動画編集なら Ryzen7 2700の方が安上がりになります。　性能は3600と 10％くらいしか変わりません。

・AdobePremiereはマルチコアスレッド性能が要求されるので、ほぼCPUのCINEBENCHの結果と同じになります。Ryzen7 2700（3241pt）と3600（3576pt）と比べると10％。

2700Xも候補対象に入れるなら 2700Xのほうが3600よりもマルチコア性能が高いのでお得になります。

・2700と3600には現状5～6000円（最大30％）の価格差があるので価格差が縮まれば3600が良く、 6000円も離れている場合は 2700の方がコスパは良いです。

自前の2700で計測した結果 CINEBENCH R20 のマルチコアスコアは3241ptでした

ゲームの場合は Ryzen 5 3600の方が高いFPS が出ます。これは3600の方が、1個分のコア性能が高いためです。

ところが動画編集の場合は別で、基本的に CPUのコアをフルに使うようなソフトが多く、8コアの2700が6コアの3600にほぼ並ぶという事が起きます。

Ryzenの場合Adobe PremiereはGPUエンコードを使えないので、以下のようにCPUに全部の負担がかかってきます。

全てのコアをフルに使うAdobe

各種ベンチマークはpugetsystems.comが分かりやすいです。 2700と3600を比較しているベンチマークは無かったため、Ryzen 7 2700のオーバークロック版の2700 Xと3600を比較しています

pasmarkのベンチマークで計算するとマルチコア性能はRyzen 7 2700 Xのほうが2700よりも 12％性能が上であることが分かっています。これを元に考えます。

Premiere Pro を使う場合 2700XがRyzen 5 3600 に5％勝っています。

動画編集ソフト Davinci resolve を使う場合、こちらも2700 X の方が 9%性能が上です。
2700だと性能差があるので Ryzen5 3600を3％程度下回る程度でしょう。

最後にアニメーションを制作するアフターエフェクトですが、これはCPU の負荷が中ぐらいなので、1コアあたりの性能が高いRyzen 5 3600の方が8%程度早く終わります。

2700の懸念はこのへんだけです、アニメ制作でアフターエフェクトをメインに使われる場合は最大20％程度の差がつくのでその場合は3600の方が有利です。

PremiereやDavinci ですと 2700Xは3600を4～9％程度上回るということなので、2700は実際には3600を3％～8％下回る程度になるでしょう。

2700X＞Ryzen5 3600＞Ryzen2700という順番です。

2700はRyzen5 3600とあまり変わらず6000円安いのが魅力。

一方で動画編集だけでなくアニメも制作する、ゲームもする場合は3600 の方が良いでしょう