【アニメ】BEASTERSは なぜすばらしいのか【感想】

TVアニメ「BEASTARS」第5弾PV

今期は面白いアニメが多すぎます。

ライフル、けものみち、慎重勇者、BEASTERS、サイコパスと、多分見きれない。そのなかでもビースターズは異色。数少ない3Dアニメの傑作です。

ズートピアを超えている

リビジョンズとか正解するカドとか、日本にも3Dアニメというのはあるにはあったけれども 正直ズートピアとかに比べると「 3Dアニメはイマイチだなー。」

…なんて思ってたら、BEASTERSは いきなりそれを2周差をつけるレベルで出してきました。いや この作品は凄すぎる。普通にズートピアよりいい。

ビジュアル面ではPVでも分かるけれども ケモノが喋って動きを付けているのが 違和感なく見えるわけです。これがすごい。

キャラクターが放課後に「じゃあねー」なんて帰っていく様子とかが 人間のように自然に見える。一体どうやって作ったのか謎。メイキングが見たい。

余談だけれど 一番人気なのはシカらしい。 自己顕示が強すぎて私には良さが分からない。何度見てもヘタレで陰キャで女の子に声をかけられない主人公のほうに感情移入してしまう。

そしてこの作品の魅力は 外面じゃなくて内面。キャラクターの恋愛への葛藤、自分の立ち位置と世間の認知のズレ、自分の理想と埋まらない現実、 そうか こういうアニメもあるのかという新しい作品になっています。

動物の動きが細かい

ビースターズは このマンガがすごいで出てきた作品。2019年がアストラ、2018年がビースターズ。

なぜか彼方のアストラが先にアニメに来たんだけれども 、ビースターズは時間もかかってるだけあって 演出も気合の入りようがすごい。

ウサギの耳がなんでもない所で ひょこひょこ動くのを見て欲しい。

原作の世界から飛び出してきた感覚とはまさにこれかと。こんな世界があるんじゃないかというくらいのリアル感がある。

しかも一瞬 CGアニメか?と思うくらい モデルを作り込んでいて もう3DCGでここまで作れる人たちがいるのか…と感心してしまう。スタッフの人たちは ちゃんと寝ているんだろうか。お母さん心配です。

オオカミとウサギのカップルは何を意味しているのか

ビースターズは ズートピアと同じで 草食動物や肉食動物が共存している世界。

主人公は 肉食獣のオオカミ。それから女性側の主人公が ヤケになってメンヘラ入っているウサギ。 ザックリ言うと この二人の出会いによって 化学変化(恋愛)が発生するのが主軸です。

そんで このオオカミがウサギに恋をするんだけれども、これが難しい問題で、

オオカミとウサギのカップルですよ?うまくいくわけがないよねと。どうやって壁を乗り越えるんだと。

で、オオカミ側も悩むわけです。これは食欲で好きなのか それとも愛情で好きなのか だいたい俺を受け入れてくれるのか? その間でもんもんとするという話です。

男が性欲なのか 愛なのかで悩むみたいなもんです。

ウサギも種族が食われる側ですから、どうせあたしは 弱者でいじめられっ子だよ。みたいな感じでひねくれていて、「好きとか言っちゃってるけど あんたもどうせ私が食べたいだけでしょ」みたいな 投げやりな感じで 始めからすれ違うわけです。

みんな人に言えない悩みを抱えている。そんな奴らがわらわらでてくるわけです。

心をえぐる描写がすごい

アニメは現実を模倣するとかなんとか大昔にトグサくんが言っていたような気がしますが

動物を擬人化しているわけなんですけれども、これって実に人間っぽい。

オオカミは自分に能力はあるけれど 発揮したら集団からハブられる。

たまに破壊衝動が出てしまうけれども 社会でやっていきたいから なんとか踏ん張って枠からはみ出さないようにしている。

ウサギは 無力な自分に絶望して投げやりなんだけど、それでもどこかでまだ 生きる希望を捨てていない。

そんな理想と いかんともしがたい現実を抱える動物がでてくるわけです。不器用な人たちのぶつかり稽古です。

考えてみると 人間の場合でも 男と女ではオオカミとウサギと同じくらい全然種族も違うし、考え方も違うよねと。

そんなこんなで キャラクター同士がどうやって関係を作っていくのか。

というアニメなんですね。いやー歴史ドラマ並みに 濃い血が通ってるアニメが出てきてくれたと毎週楽しみな訳です。


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