本気だすとSSD並に速くなると評判のSSHDでPUBGを動かすとどれくらい快適に遊べるのか疑問だったので、実験してみました。
使用したのは2TBのFireCuda ST2000です。
けっこう快適に動作
これが実際のテスト動画です。SSHDは同じデータを読み込むほど動作が速くなるので、事前に2回プレイした後の動画です。
マシン環境
CPU:Intel core i5-4460k
RAM:DDR3 16GB
GPU:ASUS RX570 4GB
グラフィック設定
アンチエイリアス:ウルトラ
描画距離:ウルトラ
残りは全部:低です
私のPCは古めのタイプですが 最大に重い時でもFPSが40~50くらい、あとはほぼ60FPSで安定して動作したのでSSHDで十分遊ぶことが出来ました。
もちろん 1フレームでもFPSを向上させたい場合には向きませんが、複数回読み込むだけでSSD並に速くなるので 大容量のSSDが安価になるまでの つなぎストレージとしても十分すぎるスペックだと言えます。
SSHDと普通のハードディスクの違い
SSHDはHDDとSDDを合体させてスピードアップした機械です。
ゲームを数回読み込んでやると 内部の機械学習によってSSD並みに読み込みが早くなります。
特徴はこの比較動画が分かりやすいです。
1回目のゲームの読み込みはHDDと同じ速度ですが、複数回読み込むと データが内部キャッシュに蓄積され、SSHDの読み込みスピードがSSD並に速くなります。
上の動画では1回目の読み込みで1分52秒かかっていますが、5回目の読み込みはときには50秒で完了しています。SSDが47秒ですから大幅なスピードアップです。
SSHDの秘密は内部のNANDメモリ
SSHDには普通のHDDの裏側に、高速に読み書きできる 8GBのNANDメモリ(フラッシュメモリ)がくっついています。これはSSDと互角のスピードです。
例えば 繰り返しPUBGをプレイすると、NANDの中にPUBGでよく使うデータが溜まるので、ロードがSSD並に速くなっていくという仕組みです。
NANDにはHDDから ”よく使うデータ”をコピーするので、元データが壊れるという事はありません。 そのため もしNANDが先に壊れた場合でも普通のHDDとして機能するそうです。
なおNANDの部分に自分で意図してPUBGのデータを保存することはできないです。機械側のコントローラーがユーザーの動きを見て、どのデータを保存するか決めるそうです。
容量が不足しがちなSSDの問題点を克服
ゲームは大容量化が進んでおり、本編だけで40GB~50GBする作品も増えてきたため SSDの容量を圧迫したりします。
しかし SSHDですと2TBですので、容量にはかなり余裕があります。そのため新作ゲームやDLCも容量を気にせず入れられるメリットがあります。
そして よくプレイするゲームは自動で読み込みを速くしてくれます。
Seagateの製品はエラーが多いイメージがありましたが、24時間稼働させる仕様のIronwolfシリーズなどの耐久性の高い製品を作れるように変化しました。
このFirecudaシリーズも5年保証なので かなり安心して使えます。ゲームインストール時の容量で不安がある方には特にオススメのデバイスです。