Amazon のスマホランキングを見ていると Xiaomi や OPPOの格安スマホが上位に並んでいるように 最近 中国のスマホメーカーが日本でかなり躍進しています。
コロナウイルスで経済の先行きがまだ見えていないという状況で安いスマホが売れているというのはもちろんですが、中国国内の事情もちょっと絡んでいます。
中国Xiaomi は日本市場に向けてRedmi Note9S というハイスペックマシンをわずか25000円でぶちこんできました。他のメーカーの4万円くらいのマシンと変わりません。
Xiaomiは中国本土で 大量で売っているということもあって 強烈な価格の引き下げができます。カメラを供給するソニーにしても、チップセットを供給するクアルコムにしても 山のように部品を買ってくれる Xiaomi にはある程度 値下げせざるを得ないのでしょう。
Xiaomi の進撃を見てモトローラも g8と言うスマートフォンを出していますが、モトローラのチップセットは Snapdragon 665という旧型で Redmi Note 9 S は720Gという新しいものであるので勝負になっていません。
一方OPPOという世界第5位のスマホメーカーが4万円程度で,OPPO reno3A というものを出しているこれは おサイフケータイ(FeliCa)やSuicaにも対応していて かなり評判が高いです。
中華メーカーがわざわざ日本仕様のケータイを格安で作っているわけです。
世界第二位の Huawei はアメリカに禁輸措置が取られてしまった結果として Google Play を搭載することができなくなっています。
そのため Huawei は自前でアップギャラリーというアプリ配信サービスを立ち上げて世界中のアプリ開発者に呼びかけてこのサービスでアプリを供給してくれと頼んでいます。
日本で6月に発売された5Gスマホ P40lite(5G)も Google Play には対応していません。ただソニーやサムソンの5Gスマホは10万円以上する中で Huawei のは5万円しかしません。
P40liteのカメラ性能は かなり高いけれどもやはり Google Play に対応していないので 日本での反応はイマイチです。
その一方で中国国内ではもともとYouTubeが使えない上に Google のサービスも元から使えないので影響を受けておらず Huaweiの攻勢が進んでいます。
App gallery は中国国内のアプリがほとんど使えるので中国国内では全く問題がないわけです。
逆に言えば Huawei は中国でのシェアが命綱になっていて 他国では逆風です。そのため中国の他のスマホメーカーは 熾烈な戦いを強いられており、そのためXiaomi やOPPOが国外で頑張っているというワケです。
日本は2019年10月に電気通信事業法が改正された結果 料金プランと本体代金を完全に切り離して、キャッシュバックしてスマホ本体を売るという セコくてワケのわからない やり方が出来なくなりました。
キャリアで買おうとすると本体が高いので、 これからは 中華スマホと格安シムが 大量に売れる時代が来るのかもしれません。