Watch #Russia’s campaign in #Ukraine stall in this time-lapse of @TheStudyofWar and @criticalthreats mapping of the war in Ukraine. pic.twitter.com/teOD4EzY8L
— ISW (@TheStudyofWar) March 25, 2022
3月25日ロシア軍参謀本部は、ウクライナ侵攻に関する報告書を発表し「ロシアの主要目的はドネツク州とルハンスク州の全域を占領することである」と主張した。
ロシア軍参謀本部第一副長セルゲイ・ルドスコイ氏は、ロシアは「主要目標」であるドネツク州とルハンスク州の占領に焦点を当てることができるとした。
「最初からドンバス・ルハンスクを占領するのが目的だった」というロシアの主張はウソで、クレムリンの当初の作戦はキエフ、ハルキフ、オデッサなどを占領し、ウクライナの政権交代に追い込むことが目的だった。
ルドスコイの発言を見ると「ドネツク・ルハンスク州を支配できれば戦争は終わりなのか」という風にも見えるが、ロシア軍はウクライナの他の地域でも戦闘をやめていないことから 他の地域を占領することを諦めていないようである。
戦況については大きく変わっていない。キエフ、ハリコフは持ちこたえており、マリウポリは激しい砲撃が続き、数週間以内での降伏が見込まれている。
同ロシア軍参謀本部幹部は「3月25日までに1,351人の軍人が死亡し、3,825人が負傷した」などと 事実より大幅に少ない情報を発表している
G7は制裁でロシア経済を破壊してプーチンを止める作戦
先進国はウクライナに対する物的支援+ロシアに対し経済制裁を強化する方向で動いている。
・24日 アメリカはロシア議会の議員など400を超える個人や団体の資産を凍結。
・24日 EUはロシアの中央銀行が保有するゴールドを含む外貨準備を取引禁止とした。
・アメリカは中国を含む支援国に対して ロシアに対する支援をしないように牽制している。
ロシア中銀は侵攻前に約6300億ドル(約77兆円)の準備資産を保有していたが、外貨の交換が出来ない上に ゴールド1400億ドル分すら売却することが厳しくなっているので ルーブルの買い支えが難しくなっている。
ロシアの頼みの綱は中国・インド・ベラルーシだが、どれもアメリカからの監視の目があるので、ロシアと同じような経済制裁の対象になる可能性があると 牽制が入っている中では動けないものと思われる。
ルーブルへの不安が高まっておりロシア国内は既に物価高が始まっている。ロシア政府が戦争を続けるにしても物資不足と財政難に陥るので、ルーブルの大量発行を行って強烈なインフレを起こすか、戦争を終わらせて制裁を解除してもらうより他にない。いずれにせよロシア経済は深刻なダメージを受けるものと思われる。
ロシア、ウクライナ侵攻で過去15年分の経済成長を失う見通し-IIF