Amazon も 価格コムもM.2のNVMeタイプと読みの遅いSATAタイプを混ぜていて、「困った…」と思ったので 読み書きが速いNVMeタイプだけを選り分けて 比較表を作ってみました。
結論から言うと台湾メーカーXPGの製品が性能・コスト・耐久性の面でバランスが良いです。
NVMeSSD比較表
実勢価格 | 読込速度 | 書込速度 | 容量 | タイプ | コントローラー | DRAM | 保証 | |
4,300 | 1500MB/s | 1000MB/s | 240GB | M.2 (Type2280) | SMI SM2263EN | DRAMキャッシュバッファ搭載 | 5年 | |
4,990 | 3100 (MB/s) | 1050 (MB/s) | 256GB | M.2 (Type2280) | E12/E12S | – | 5年 | |
5,207 | 1500MB/s | 1000MB/s | 240GB | M.2 (Type2280) | SMI SM2263EN | DRAMキャッシュバッファ搭載 | 5年 | |
5,699 | 3,000MB/s | 1,000MB/s | 256GB | M.2 (Type2280) | Phison E12 | SK Hynix DDR4 | 3年 | |
5,786 | 3,100MB/s | 1,100MB/s | 256GB | M.2 (Type2280) | 非公開 | DRAMキャッシュバッファ搭載 | 5年 | |
6,199 | 2100MB/s | 1500MB/s | 256GB | M.2 (Type2280) | Realtek | 非公開 | 5年 | |
6499 | 3500MB/s | 1200MB/s | 256GB | M.2 (Type2280) | SMI SM2262EN | DRAMキャッシュバッファ搭載 | 5年 | |
6499 | 3500MB/s | 1200MB/s | 256GB | M.2 (Type2280) | SMI SM2262EN | DRAMキャッシュバッファ搭載 | 5年 | |
6,699 | 3500MB/s | 1200MB/s | 256GB | M.2 (Type2280) | Realtek RTS5762 | DRAMキャッシュバッファ搭載 | 5年 | |
6,899 | 1700MB/s | 1450MB/s | 250GB | M.2 (Type2280) | WD独自のコントローラー | 非公開 | 5年 | |
7,478 | 3,100MB/s | 1,600MB/s | 250GB | M.2 (Type2280) | 非公開 | 非公開 | 5年 | |
9,239 | 3,500MB/s | 2300MB/s | 250GB | M.2 (Type2280) | Samsung Phoenix | DRAM 512MB LPDDR4 | 5年 |
実勢価格は2020/1/29現在のものです
3位:Samsung
初期コストが高いけれど、独自コントローラー採用 512MBのDRAMというのは他社製ではまず見られない、その影響で容量が比較的小さいSSDですら2300MB/sと高速に書き込めるというのがサムソンの強み。
サムソンの最新NANDは何層なのか企業秘密にしている、しかし この得体のしれないTLCは64層の前身よりもはるかに高速で動作する。
NANDからコントローラーまで全て自社で製造するので随一の速さ。いってみればオーダーメイドのSSDなので、とにかく速く 安定したSSDが欲しいという場合に向いている。
熱によって止まらないように、サーマルスロットリングが発生しそうになると 書き込みを遅らせる機能も備わっている。スピードと同時に安定性の高さも同時に保証しているので スマホでいうiPhone的な 王者の貫禄がある。
ヒートシンクが付属していないのと、容量あたりの価格が高いのだけはネック。
2位:エッセンコア
2011年に設立された半導体メーカー エッセンコア。本社は香港。メモリー関連に強い新興のメーカーで オリジナルブランドKLEVシリーズを展開している。
PCIe3.0×4。リード:1,500MB/s、ライト:1,000MB/sと他メーカー品と比べてやや遅めだけれども それでもSATAの2~3倍速い。 コントローラーにはSilicon MotionのSMI SM2263ENを使っており低価格ながら DRAM付きで 侮れない。
NANDも優秀で QLCではなく SKハイニクスの72層TLC NANDを使っている。保証期間も5年と長い。難点は2つで ヒートシンクを付属していない点とTBWが不明な所。
他の製品に比べると速度は遅いものの、ヒートシンクは別途購入して装着したほうが無難。
ヒートシンクとLEDが付いているK240GM2SP0-C7RもあるがこちらもTBW非公表となっている。NANDはメーカー製なので極端に寿命が短いということは無いだろうけれども 保証の5年を目処に交換する必要がありそう。 それでも価格を考えると かなり品質が良いM.2。
1位:XPG
正直 XPGのM.2はどれも良い
台湾の半導体メーカーA-DATAが ゲーミング関連製品を販売するためのブランドとして立ち上げたのがXPG。XPGのM.2は現在8種類。SX8200 ProはSM2262ENを採用している。
SamsungやWDは自社でコントローラー、NANDを開発するため、開発コストが掛かるのに対し、XPGは他社製を載せるので 安くて速いM.2を送り出している。
載せているのはマイクロンの64層TLCで コントローラには3GB/s読み書きできる SM2262ENを使っている。これもDRAMキャッシュが付いている。
多くのM.2がPhison社のP12を使っているが、2262ENで消費電力の改善も狙っている。ヒートシンクが付いてくるのがありがたい。
TBW:総書き込み量 は 160TBW(256GB) 320TBW(512GB) 640TBW(1TB)なので サムソンの 970 EVOに負けていない。2TBまであるけれど価格もサムソンの半値。
ドライブクローンソフトウェアであるAcronis True Image HDをダウンロードして、新しいドライブにクローンするだけで爆速になるのでOSの載せ替え、あるいはゲーム等の繰り返し読み込むゲームにはかなり良いドライブだと言える。
XPGのS40Gを自腹購入してみましたが なかなかいいです。ご参考レビュー