コロナ論 感想 5/5点 気合とロマンではなかなか超えられぬ現実

結論から言うと 文句なしにいい本。よく調べててすげーなとしか思わない。ただいつものように主張が強烈だから「ゴーマニズムとはいえ もう少し控えめにしゃべりなっせよ」と思いながら7割引で聞く必要があると思う。

主張は コロナにびびって自粛していたら 経済が死ぬ。それは巡り巡って自分たちに跳ね返ってくる。だから経済を回せ。あと適当な情報を流しているマスコミは反省しろ むしろお前たちが自粛しろという内容。(違ってたらごめん)

日本国内のコロナウィルスの死者数は1000人弱。 一方のインフルエンザによる死亡者数は毎年3000人。

なのに大騒ぎして 休みの日には家から出るな 他県からまたいでうちの県に入るなと 大騒ぎをしている。しかしコロナウィルスでの死亡者数はそう多くはない。

本書では触れられていないのでいうが 死んでいるのはほとんどが60歳以上の高齢者。だからそれ以外は 普通に仕事して 高齢者に移らないように配慮する社会にしていけばいいように思う。

コロナに罹患した人なら 肺炎持ちとか、重篤化しそうな人から治療するでいいと思う。医療従事者もコロナばっかり相手にしているわけじゃないから 若者は薬もらったら自力で治せと適材適所でいかんと人材が足りなくなるに決まっている。

ただ自分は若くても 家に高齢者がいるとか そういう場合はどうなるのかという不安は残る。

特に肺炎持ちの高齢者の場合、コロナにかかった場合は重篤化する場合が多いよね。まぁ それはインフルエンザも同じっちゃ同じである。人生いつまでも生きられん。だから毎日 精一杯生きるのよと。

政府もメディアも当てにはならんよと

この本で学ぶべきは 政府には機動性がなく、いっぺん言ったことを撤回できない特性があるというのと、マスメディアは視聴率欲しさに ビビらせるようなことしか言わないということだろう。

生活に困る人が出てくるコロナ危機は世直しの流れになるかもしれない。歴史を見ても 経済危機になれば必ず政治体制は滅びる。

政治家がいかにあてにならないかの 例としてはH1N1ウィルスが挙げられている。詳しくは本書に譲るが

2009年にH1N1ウィルスが流行した時は、普通のインフルエンザなのに 総理が水際で食い止めねばならんと大騒ぎしたので 市民も「かかったら死ぬレベル」なんだと勘違いした。

成田空港の検疫で カナダに行って 高校生3人に観戦が確認され マスメディアが報道。アホがこぞって中傷電話を学校にかけたため 使用不能になった。

神戸と大阪で感染者が確認され、神戸から観光客は居なくなり、マスクをした人で溢れかえってマスクが店頭から消えた。実際に死亡したのは203人、弱毒性ウィルスだった。

今回のコロナウィルスと似てね?

H1N1をめぐる国内の動きは 今回のコロナウィルスとよく似ている。いや それ以上に国民の知性が劣化したように思う。

死者数はインフルエンザに対して強くないのに マスメディアが大騒ぎをして 自粛に仕向け た結果、中小企業がモロに煽りを食らって死にかけている。

マスゴミはその反省や総括もせずに ひたすら自分の主張に合うことだけを引っ張ってくる。

連日ニュースでコロナの感染者数と死亡者数をあげる。誰も街を出歩きたくはなくなる。かといってテレビをつけてもラジオをつけてもコロナだ。

主婦の方はコロナ鬱にもなるだろう。外に出ても家に居てもメンドイ。

どうぶつの森が売れたのはかりそめの安心感を求めてのことだろう。そこまで追い込まれている。既に市民に元気はない。

ただ家には子供もいれば家族もいる。そんな時に ちょっと飯食いに行ってくるわという気分になれるかというとそういう訳でもないだろう。

書きにくいが 読んでいて小林さんのまずいなと思ったところは 自分は正しい 相手はクソだ虫けらだといい過ぎるところだと思う。はっきりいって そんなテンションで来られても疲れる。

俺が正しい系は読者も応援がしにくい。時代が違う。いくらいいことを言っていても。

インパクトはあるし 漫画家だから注目集めたいのは分かる。 でも そこまでせんでも良くないかと思う。ズレてる。相手も人間だから 違うだろと言われれば無視するに決まっている。

あと国民の生活が 全然見えていない。引きこもるサルであってはいけないというけれど、もし自分だけの問題だったら 誰も引きこもらんだろうと思う。

自分が家族に移してしまうかもしれんというのが不安で、それを考えると外出が億劫になるんじゃないかと思う。そこを責めてもしょうがない。

国民も既に疲弊してる。そこに老人がお前たちはなっとらんのだ!とぶちあげたらどう思うかってことです。

外出したとしても クソ暑いのに いちいち外出先でマスクを求められる。俺はいいけど 肺が弱っている爺さんは苦しそうよ。

消費税は高い。外で飯を食うにはマスクをとらにゃならん。感染症だと言うのに 感染した場合は会社でバカ上司から「自己管理がなっとらん」だの 何を言われるか予想もたたん。

外に出たくなる要素が減っている

なら最小限で済まそうとなってしまう。市民は責められない。

いろいろ気にする現代人

市民も 全員がバカではない。小林さんの言いたいことも読めば分かると思う。

ただ理だけではどうも市民は動かんし 長続きはせん。

今回の本は ちょっと三島由紀夫先生の決起演説っぽいところがある。「俺がこんなに話しているのに 一緒に立ってくれるやつはおらんのか」的な。でも理想が高すぎるから 誰もついていけんし気後れするのである。勿体ない。

期限が切れたら使えなくなる金でも毎月10万配って 経済を強制的に回さないと この自粛ムードは止まないのではなかろうかと思っている。小林さんがこの案を好かんのは知っとるよ。

でもベーシックインカムの何がいかんのか分からん。AIが人間の知性を超えて取って代わるような時代になったら労働自体が減る。

将棋がもう負けているけど 人間がいくら頑張っても コンピューターが100倍仕事する時代になったらどうやって その絶望を埋めていくのか私には分からない。全員が藤井聡太プロみたいにはなれんでしょ。

労働は美徳だ なんとかして労働を探せの気持ちは分かるけど それで勝てるほど甘くはないだろう。何かを学ぶにも金がいるんだから。

なんにせよ 小林さんだけの力ではどうともならんので 現実は選挙からかえていくしかないんじゃなかろうか。

とりあえず今の自民一強は無い。だってこの数ヶ月何もしてないんだから。安倍さんがすべきだったのは マスク配りではなく 大規模な財政出動か自粛ムードの封じ込めだったと思う。

鳥羽伏見の戦いじゃないけど、危機管理能力と状況対応力のない無能がトップに立つと全員が巻き添えで死ぬ。安倍さんだけの責任ではないけれど マスク判断は無い。国民が死なないために 的確に動ける人物を選ばねばならない。

次の選挙の最大のテーマは アフターコロナの経済政策。数年前の民主の体たらくはともかく、まともな事を言っている候補者は応援せねばならないと思う。

コロナきっかけで 少なくとも自民でいいという時代は終わった。いやずっと前に終わってる。やっぱり騙されないだけのインプットはいつの時代も必要。

小林先生に感謝を


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