・高耐久HDDアイアンウルフの3TBが1万円を切る価格になったので気になっています。 |
Ironwolf は高耐久、barracudaはデータ保存用
アイアンウルフは、NAS向けHDDです。寿命が長いのが特徴で WD(赤)に相当します。赤はいいHDDですが、結構高いので最近はアイアンウルフを使っている方が増えてきています。
一方のバラクーダは一般向けのHDDです。バラクーダの保証は2年、アイアンウルフは3年ですから アイアンウルフは壊れにくいHDDだといえます。アイアンウルフは24時間365日稼働を想定しています。
NASって何ですか?
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NASは簡単に言いますと 自宅に置くサーバーです。会社から いつでも家にあるデータを取ったり 見たり あるいは出先からデータを送ったりするという用途で使ったりします。
NAS向けHDDの特徴は3つです。
①寿命が長い
②音が静か
③熱に強い(70度まで耐えられる 耐熱仕様)
です。大型のNASになると12台くらいHDDを使ったりするので、1台あたりの熱と音を抑えた製品です。
アイアンウルフにはゲームの動画を保存したりもできますか?
もちろんです。耐久性が高いので、消したくない文書や 動画を保存したり 音楽を保存したり、そうした通常の用途で使うことも出来ます。
他の用途としてはアイアンウルフは24時間運用にも耐えられるように設計されているので、防犯カメラの映像を記録するのにも使ったりします。
バラクーダはデータ保存用
一方のバラクーダは別ページの自腹購入レビューでも触れていますが、動画などのデータ保存用です。読み書きスピードは標準的です。
ただ実際使ってみますと、低価格ですし、ゲームのデータを延々と録画できるので便利です。
弱点としては 繰り返し書き込みに弱い所があります。4TBモデルは書き込み方式としてSMR方式を採用しているため、頻繁に書き込みを行う OSの保存には向いていないという欠点があります。
アイアンウルフの書き込み方式は 恐らくPMR方式
カスタマーレビューを拝見しますと、アイアンウルフはSMR方式ではないか?との書き込みが見られますが、恐らく間違っています。
Seagateからは書き込み方式に関して公式のコメントはありませんが、プラッタ枚数から判断すると アイアンウルフには繰り返し書き込みに強いPMR方式が採用されていると思われます。
仕様書を確認してみますと、例えば3TB内部に使われているプラッタは3枚です。 恐らく1~1.2TBプラッタが使われています。SMR方式ですと1枚2TB~が妥当です。
NAS向けHDDは 24時間運用と 平均書き込み量が180TB/年を想定しているので アイアンウルフシリーズにも PMR方式が採用されていると見て間違いなさそうです。
実際にどんな用途で分かれるんでしょうか
運用の向き不向きとも言いかえることができると思いますが、代表的には以下のようなものが多いです。
【特徴】高耐久・24時間運用・低動作音
・NASを構築されたい方
・消してはいけないデータ、動画、写真を保存されたい方
・防犯カメラ等の長時間録画をされる方
【特徴】容量に対して低価格、読み書きスピードは標準的
・ゲーム動画や音楽など 大量のデータを保存されたい方
・データの予備バックアップ用
・NAS運用で予算をなるべく抑えられたい方
バラクーダの品質や寿命が悪いというわけではありませんが、バックアップするデータの中に重要なものが含まれる場合はアイアンウルフやWD赤の方に信頼性があります。少し高いコストに見合うだけの価値があります。