第2期は、第1期をエサにして面白くなっている。
- ストーリーのスケール拡大と深い陰謀
第1期は皇帝が暮らす拠点(後宮)を舞台に、猫猫(マオマオ)が毒見役としてヌルっと入りこみました。 王妃周辺に起こる事件を薬学知識で解決していく話でした。
後宮内の事件やら 妃同士の競争がメインで、基本は王宮と花街の往復。事件の規模も行動範囲も狭かった。今思えば「舞台はこんな所ですよー」というチュートリアルでした。(原作小説1~2巻)。
第2期: 謎に包まれていた あのキャラの過去話などなど、掘り下げがアップ(原作小説3~4巻、2クール目は5~7巻予想)。強キャラ・楼蘭妃(ロウランヒ)の登場や1期で未解決だった壬氏様の暗殺未遂、外国からの特使の無茶振りなどで、猫猫への負担が重くなっています。
- 猫猫と壬氏の関係性の進展
第1期: 猫猫は壬氏を「厄介ごとを押し付ける上司」「こういう色男に近づいては身が持たぬ!ペッ!」と見ており、壬氏の好意からは 必死に逃げまくる オタク女感が魅力でした。
第2期: 壬氏様の過去が見え隠れ、後宮に戻った猫猫との関係も変化。恋愛要素は少しずつ解禁に
- 新キャラクターの魅力
- 第1期: 玉葉妃 ギョクヨウヒ 梨花妃: リファヒ 里樹妃: リーシュヒ 小蘭: シャオランなど、後宮内の女子プロレスがメイン。
第2期: 新キャラ 子翠 シスイ が登場。アクティブな虫好きの下女が登場し、ぼっち・ザ・毒見だった猫猫に光が挿した。
- 映像・音楽のクオリティ向上
第1期: TOHO animation STUDIO×OLMの美しい作画と中華風の世界観が好評。個人的には1期のopを飾った 緑黄色社会が紅白歌合戦2023年で『花になって』を歌ってくれるかもと期待したが 2年連続で「キャラクター」だった。がっかりだよ!
第2期: ヒットを受けてアニメの画力は加速。OPは幾田りら先輩が「百花繚乱」で人気を強力に後押し、第2クールOPはMrs. GREEN APPLEの「クスシキ」で 覇権を確実なものにした。これだけヒットしたんだから 2025年はどちらかが紅白で歌ってくれるだろうと祈っている。両方だったら最高。
なぜタイトルは「ひとりごと」なのか? 加速する2期。
猫猫(マオマオ)は 後宮や花街で起こる事件を観察と推理で解決する。しかし、場所が場所だけに、感情や本音をあまり表には出せません。だから 頭の中で状況を分析したり、皮肉やツッコミを心の中で呟くことが多い。
この「心の声」や「独り言」が読者や視聴者に事件の真相や彼女の視点を伝える重要な手段になっている。
よく考えると、誰も信用ならない、気軽にツイートも出来ない、この世の中こそが「後宮」の世界であり、そんな中で 奮闘する猫猫だからこそ、強力な共感を得ているのかもしれません。1期は導入、2期で後宮の深部に入っていきます。