矢野 祥 IQ200学びの方法 感想「真面目か。」

9歳で大学に入学した ぶったまげる天才 矢野 祥(やのしょう)さんの本。語り口は堅いけれど、誠実さを感じて非常に面白い。


チャレンジ精神が大事
よく分からなくてもやってみるのが大事。
最初からうまくいくわけがない。
「なーに 次回はもっとうまくなる」この精神が大事
何度もやってりゃできる と思ったほうがいい

天才でもよくわからないこと
生物とそうでないものを分けるとしてウィルスはどっちに分類すれば良いのかよく分からん。

やりたくないなら知ればいいじゃないの

やりたくないのには原因がある。恥ずかしい、怒られる、失敗したくないという気持ち
これは個人の能力とかではなくて、知らないから出来ないというのが一番多い
知れば怖くなくなる。調べて知ることが大事。

本を読むコツ

・覚えなければいかんと思うと本読みは面白くなくなる。
・最初っから 全部は覚えられないという前提で挑む
・全体としてこういう事が言いたいんだな という大枠を踏まえてから、
あとで部分部分で知識をつけたしていけばいい

本を早く読むコツ
・音読しない。音読すると遅くなる。

最終的に作者が言わんとしていることが大体 分かればいい。いきなり本の枝葉を理解しようとしない。幹と枝を掴んでから 必要に応じて 小枝や葉っぱを見ればいい。

絵をうまく書くコツ
猫の絵を書く時、猫ばっかり見て 自分が書いている絵を見ていないとうまくならない

自分の絵が描かんとしている猫に近づいているかが大事。

見たものを自分がどう認識したのか、どうして自分はそのように理解したのか知ることが大事。自分自身の理解が深まる。

文章も一緒

文章も自分の問題意識が外に出る。 なんか違うなと思ったら 完成品をもっと良くしていけばいい。でも「初めにしてはよくやった」と自分を褒めるのが大事。

良い本の条件

・もっと知りたいと思わせる本は良い本。
事実が書いてあるのも良い本。
間違ったことが書いてあるのはダメ本。

ニセ科学に注意
・「科学的に~する10の方法」とかは科学的事実では無いことが書いてある事もあるので注意
・ニセ科学本も多い

CM発信者を疑う

・果汁100%はいかにも体に良さそうというイメージだけれど、実は糖分が多い。大量に飲み続けると肥満→成人病の原因となる。

この間違った考えを広めたのはCM。企業が売るための情報は 発信者の思惑を疑わないと 不利益を被るので注意。

やがて人間は「誰が言ったのかは忘れたけど、100%果汁だから体にいいらしい」と間違って記憶してしまう。こうした脳の欠陥を計算して CMはつくれらている。


やっぱり若いから勘が鋭くて 真面目で主張をストレートに押してくるという感じ。若さって良い。

そこんとこ行くと 武田先生とかは 年季が入っているので、もっといろんな考え方を教えてくれるし、いい感じで力が抜けている

正論をぶつけてくる人の意見は左脳に入れて自分の意見は右脳に入れる。こうすると考えを混ぜないから腹も立たないとか、合わない人とはこうやって付き合ってますとか。

武田先生の場合は 変化球を織り交ぜていて 幅が広い。

科学的に正しいか 正しくないかなんて、よく分からん事も多い。

そんな時は私は半分信じてますとか そういう現実面アドバイスでは武田先生のほうが一歩先行っていると思う。

年を重ねると 直球だけでなくて変化球みたいなものを投げられるようになるから 同じ天才でも それぞれの年代でやり方が違っていて いろんな本を読むってのは良いことだなと思いますね。

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