世界4位、Xiaomi シャオミ
Xiaomiは1990年設立の 世界第4位(2019.12)のスマートフォンメーカー。
世界74カ国で製品を販売しており、従業員は約15000人の巨大企業です。
3億人のユーザーがXiaomiの製品を使用しています。
グーグルやマイクロソフトと提携しており、OSはアンドロイドをベースとし、マイクロソフトとは人工知能分野で協力しています。
Xiaomiの収益
2018年の時点では収益の72%は中国からのものです。28%がその他の国からです。
収益の70%がスマートフォン、その他の製品が21%、音楽や動画の配信による収益が9%です。
Xiaomiにとってはスマートフォンをただのスタートにしたいと考えており、その点が中国のアップルと呼ばれる由縁となっています。
貧しい人も買える製品を!
なんか初期の松下電器産業に似ている。
Xiaomiは創業当初より、感動を与えるような製品を提供することを企業の理念として掲げています。
Xiaomiはハードウェア製品の利益率を5%以下に抑え、それを超えた分はすべてユーザーに還元する方針です。参考
貧農の高齢者でも買えるような製品を出すのが目標らしく、サムソン(25%程度)やアップル(37%程度:2019.5)と異なり、Xiaomiの売上に対する利益は著しく低いです。
企業理念に惹かれて Xiaomiの社員になるというパターンも結構多いそうです。
Xiaomi製品は なぜ安いのか
XiaomiやサブブランドのRedmiはなるべく販売店を持たずに、mi storeというオンラインサイトで商品を販売しています。これにより流通コストを下げています。
また無駄な広告をうたずに 消費者の評価の拡散によってブランド価値を高めています。
もう1つはスマホ内に初めから入っているアプリの使用によって、ユーザーがサービスを使用すると収益の一部を受け取ることができ、その分 安くできるという仕組みになっています。
経営難を乗り越えてきた シャオミの戦略
シャオミのかつての戦略はシンプルで 「競合よりも良いものを低価格で出す」という事でした。
そしてそれは 最初は効果的でした。2014年 シャオミは中国のスマホシェアでトップを獲得しました。しかし競合も負けてはいませんでした。
ローコストの新興勢力ファーウェイ、OPPO、VIVOが参入してきました。しかもオンラインで販売するという戦略は真似されました。
2016年には5位まで陥落。
中国国内ではレッドオーシャンとなり、シャオミは戦略を変更し、世界に支店2000店をオープンさせました。スペインやイタリアの小売店とパートナーシップを結び、UKに進出しました。
シャオミはアメリカのマーケットには参入する希望はあるものの まだしていません。
参入するとファーウェイのようになるのでしないかもしれません。日本には参入しています。
芸能人を呼ぶ金がもったいないからCEOのワイが出る!新作発表会
ここでもお金をかけない
サムソンの新作発表会はブルーノ・マーズやカニヤ・ウェストのような大物アーティストが参加しますが、シャオミの新作発表はCEOが一人で説明します。
ジャパネットたかたのようです。
ガジェット好きのおじさんが ニコニコしながら1時間半くらい ずっと喋ってるという感じでほっこりします。
2019年12月時点でスマートフォンの販売台数は前年比3%程度の伸びと伸び悩んでおり、シャオミが今後 どのように展開していくのか、非常に気になる所です。