Bluetoothイヤホンやヘッドホンなどを見ていると、EDR搭載と書かれている商品を見かけたりします。
EDR (Enhanced DATA Rate)はBluetooth2.0世代から登場した機能です。
一言で言えば EDR対応の場合は、通信スピードが速くなっています。
通常のブルートゥースの速度は700kbpsですが EDR付きは3Mbpsに向上します。
速くなったブルートゥースのスピード
初代ブルートゥースの通信速度は 約700kbps でしたが
Bluetooth 2.0から EDRオプションが追加され、転送速度が3 Mbps に向上。
Bluetooth 3.0からはHSオプションが追加され 最大24 Mbps で通信が可能になりました。
通常…700kbps
EDR… 3 Mbps
HS… 24 Mbps
しかしHS対応の製品は数少ないです。
そこまでのスピードって必要?
広告とか雑誌とかではイヤホンを売りたいがためにEDR対応!と強調して煽っていたりもしますが、音楽再生の場合 そこまで高速じゃなくても良いのです。
Bluetoothで音楽を聴く時は大抵SBC圧縮ですが、その時のビットレートは345kbps程度です。
apt-Xも384Kbps、高音質なaptX HDでも576kbpsです。ですので無理にEDRに対応して無くても良いです。
ただソニーの圧縮規格LDACの場合は990kbpsなので、スマホ等でハイレゾ音源を 頻繁に聞かれる場合はEDRが本領を発揮するでしょう。
Bluetooth5.0買っとけば EDRに対応してる?
いえ、そこは落とし穴です。
EDRやHSはオプション機能なので、最新bluetoothでも付いていない事があります。
そんなわけで大抵 「Bluetooth5.0+ EDR」のように表示されている製品が多いです。
Bluetoothバージョン一覧
Bluetooth は Bluetooth SIG (Special Interest Group)という業界団体が仕様を決めています。いくつかのバージョンがあって 現在主流のスマホ/イヤホン/ヘッドセットは Bluetooth 4.1以降に対応しています。
Bluetooth 5は省電力の調整が行われただけなので 音質面は4.0シリーズと変わりません。
2.0 | EDRオプションが誕生。通信速度が最大3 Mbpsに。 |
3.0 | EDR よりも速い HS オプションが誕生。通信速度が最大24Mbpsに向上。 電力管理機能が強化され、省電力化になった |
4.0 | さらに省電力モードを目指す BLE (Bluetooth Low Energy)モードが追加 |
4.1 | LTE との電波干渉の回避。BLEの強化。 IoT 関連機能の強化 |
4.2 | BLEのアプリ処理の高速化 ipv 6/6LoWPAN インターネット接続のサポート |
5.0 | BLEのデータレートの調整 |
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