TP-Link 無線LAN ルーター 6種の比較表 【2018年版】

TP-Linkのモデルごとの違いを知りたい

安い、速い、安定していると評判のTPリンクの無線LANですが、ルーターごとの特徴がイマイチよく分からなかったので、公式の方に一部聞きつつ比較表を作ってみました。

あとどんな風に無線LANを選ぶと失敗しないのか、複数の書籍を参考に着目するポイントをまとめてみました。

無線LAN ルーターを選ぶ時の3つのポイント

①間取りを確認

ルーターを選ばれる時は、まずは部屋の間取りを目安に考えてみましょう。ルーターは、性能が高いほど遠くまで電波が飛びます。

しかし高性能になるほどお値段が高くなるので、このへんまで届けばいいかなという範囲で選んでみましょう。

トイレ等、壁があって部分的に電波が届きにくい所は 後で中継機で電波を増幅して、エリアを拡大してあげればつながります。

②インターネット回線を確認

ADSLなら100BASE  ギガビットなら1000BASEを

お使いの回線がADSLの場合は47Mbpsなので、有線LAN(WAN)が100BASE-T(最大伝送速度100Mbps)の製品が良いかと思います。

光フレッツやNURO光など 光回線ギガビットの契約をされている場合は1Gbps(1000Mbps以上)なので、有線LAN(WAN)が1000BASE-T(最大伝送速度1000Mbps)のものが良いでしょう。

100BASE-Tですと せっかくの月額料金を払っているのにギガビットの性能が活かせない事になります。

③Wi-fiの規格は なるべく「11ac」対応のものが良い

Wi-fiの規格には種類がありますが、家庭用は「IEEE802.11」シリーズです。下にアルファベットがついて、「11a」や「11b」のように表します。それぞれ通信速度が異なります。

注目すべきは 新規格のIEEE802.11acに対応しているかどうかです。

新しいスマホは11acに対応してきていますので、IEEE802.11ac対応 無線LANルーターのほうが長く使えるかと思います。

TPリンクの11ac対応機器は それより前の規格である n/g/b/aにも対応しているので、n/g/b/aのスマホ・タブレット等とも通信できます。ですので、ac対応のものを選ぶと長く使えます。

現在の最新規格は11adです。しかし11adを採用しているパソコンやスマホはまだ登場していない上に、通信距離が短いので、普及が進んでおらず ほとんど使われていません。現実的には11acが現在のベストです。

新規格の方が速度は速い

規格名周波数帯域最大速度特性
802.11ac5GHz帯最大6.93Gbps
遥かに高速化した新規格
802.115GHz帯 or
2.4GHz帯
最大600Mbps
高速通信が可能/2.4GHz帯の製品はb/gと互換性がある
802.112.4GHz帯54Mbps
複数の機器と同時接続が可能
802.112.4GHz帯11Mbps
伝送距離が長く、障害物に強い
802.11a5GHz帯54Mbps
壁があると不安定になるが干渉を受けにくい


TP-Link Wi-fiルーター比較表

製品名TL-WR841NArcher C20

Archer C50

AC1200Archer C7Archer A9
画像TP-Link WiFi 無線LAN ルーター 【 iPhone X/iPhone 8/8 Plus 対応 】 TL-WR841N 11n/g/b 300Mbps (利用推奨環境 4人 3LDK 2階建)TP-Link WiFi 無線LAN ルーター iPhone8/iPhoneX 対応 11ac/n/a/b/g 433Mbps + 300Mbps Archer C20 3年保証TP-Link WiFi 無線LAN ルーター Archer C50 11ac 867 + 300Mbps 【 利用推奨環境 4人 4LDK 3階建 】 【 iPhone X/iPhone 8/8 Plus 対応 】 Eコマース限定モデルTP-Link WiFi 無線LAN ルーター APモード搭載機種 11ac 867+300Mbps デュアルバンド 全ポートギガビット WiFi無線LAN親機 WiFi親機 WiFiルーター 3年保証 【Amazon.co.jp限定】TP-Link WiFi 無線LAN ルーター APモード搭載機種 11ac 867+300Mbps デュアルバンド 全ポートギガビット WiFi無線LAN親機 WiFi親機 WiFiルーター 3年保証 【Amazon.co.jp限定】TP-Link WiFi 無線LAN ルーター Archer C9 11ac 1300Mbps+600Mbps 【 iPhone X/iPhone 8/8 Plus 対応 】 (利用推奨環境 12人 4LDK 3階建)
カスタマー評価

4.3
(422件

4.1
24件
3.8
338件
4.3
107件
4.1
110件
4.3 
89件
参考価格2,0202,998

3,398

5,9308,38011,980
アンテナ数2外部
アンテナ
3外部アンテナ 4外部アンテナ 3外部アンテナ 3外アンテナ
+ 3内アンテナ
3外部2バンドアンテナ
伝送速度
(理論値)
300Mbps433Mbps
+300Mbps
867Mbps
+300Mbps
867Mbps
+300Mbps
1300Mbps
+450Mbps
1300Mbps
+600Mbps
カバレッジ広い広い広い広い非常に広い非常に広い
間取り(目安)3LDK/2階建3LDK/2階建4LDK/3階建3LDK/2階建4LDK/3階建4LDK/3階建
CPUプロセッサシングルコアシングルコアシングルコアシングルコアシングルコア
1GHz デュアルコアCPU
11ac/11n/
(5GHz帯)
11n/g/b
(2.4GHz帯)
有線LAN WAN100/10
BASE-T
100/10
BASE-T
100/10
BASE-T
ギガポートギガポートギガポート
有線LAN ポート数4ポート4ポート4ポート4ポート4ポート4ポート
ビームフォーミング
有線LAN100/10
BASE-T
100/10
BASE-T
100/10
BASE-T
4x ギガポート4x ギガポート4x ギガポート
USBポート○(USB 2.0)○(USB 2.0)
○USB 3.0+USB 2.0
NAS
WPS
保証3年保証3年保証3年保証3年保証3年保証3年保証
date2016/1/262017/9/192017/6/292018/3/252018/4/282018/5/11

価格/評価/仕様は2018/9/9のものです

それぞれの機器の特徴

インターネット回線 100Mbpsに対応している3機種です

コスパ最強機:TL-WR841N

TP-Link WiFi 無線LAN ルーター 【 iPhone X/iPhone 8/8 Plus 対応 】 TL-WR841N 11n/g/b 300Mbps (利用推奨環境 4人 3LDK 2階建)

【低価格だけど20メートル&安定した通信で人気のモデル】

・安いけど20メートル程度電波が届くと評判の格安ルーター

・ギガビットには対応していないけれども、接続も安定しており、3LDK/2階建てのご家庭でも使用できるエントリーモデル。有線LANで最大90Mbps、無線LANで60Mbps程度出るご家庭もあるようです。

リニューアル Archer C20

TP-Link WiFi 無線LAN ルーター iPhone8/iPhoneX 対応 11ac/n/a/b/g 433Mbps + 300Mbps Archer C20 3年保証

「11ac」に対応した高コスパモデル

(2本の2.4GHzアンテナと1本の5GHzアンテナ)を搭載した低価格なルーター。3LDK/2階建てまで対応。

2017年にリニューアルされて、USBポートが廃止されたのが残念ですが、アンテナが追加され狙った所にWIFIが飛ばせるようになりました。841Nよりもスピードが上がり「11ac」に対応しているモデルです。

Archer C50

TP-Link WiFi 無線LAN ルーター Archer C50 11ac 867 + 300Mbps 【 利用推奨環境 4人 4LDK 3階建 】 【 iPhone X/iPhone 8/8 Plus 対応 】 Eコマース限定モデル

【アンテナが4本になりカバー範囲が広がり3階建てにも対応】

C20よりもアンテナを増やして、3階建までエリアを広げた上位モデルです。「11ac」にも対応しています。

USBポートはありませんが、広いエリアで安定したWifi通信が可能です。

ギガビット対応ルーター

インターネット回線 1000Mbps ギガビットに対応している3機種です

AC1200

TP-Link WiFi 無線LAN ルーター APモード搭載機種 11ac 867+300Mbps デュアルバンド 全ポートギガビット WiFi無線LAN親機 WiFi親機 WiFiルーター 3年保証 【Amazon.co.jp限定】

【業界最安のギガビット対応ルーター&USBポート付き】

業界内でも最安クラスの1ギガビット対応ルーターです。4つのギガビットLANポートで高速の有線接続に対応しています。

C1200はVer1.0~Ver2.1までありますが、問い合わせたところ内部で使用しているチップは全く同一の物となっているので性能については、完全に同じものだそうです。

実はビームフォーミング機能を搭載しているのですが、広告主によっては、あまり重要ではないという観点から表示はしていないそうです。(Amazonでは表記がされていません。)

最大速度が およそ1200Mbpsなので1200というネームがついています。5GHz帯接続時では最大867Mbps、2.4GHz帯では最大300Mbpsの高速通信が行えます。NAS/VPNなど多機能なモデルです。 

レビュー記事はこちらです

最新モデルArcher C7

TP-Link WiFi 無線LAN ルーター APモード搭載機種 11ac 867+300Mbps デュアルバンド 全ポートギガビット WiFi無線LAN親機 WiFi親機 WiFiルーター 3年保証 【Amazon.co.jp限定】

【AC1200から エリア・速度を強化】

2018/4/28に発売の新機種。

AC1200と見た目はそっくりですが、合計6本のアンテナを搭載。
外部アンテナ3本で5GHz帯、内部アンテナ3本で2.4GHz帯をカバーし、最大1.75Gbpsの高速通信が可能です。

AC1200と比較して 3階建てにも対応と電波エリアが広がっています。そのためお値段がちょっと上がっています。

最新モデルArcher A9

TP-Link WiFi 無線LAN ルーター Archer C9 11ac 1300Mbps+600Mbps 【 iPhone X/iPhone 8/8 Plus 対応 】 (利用推奨環境 12人 4LDK 3階建)

【デュアルコアCPU搭載で さらに高速・安定を追求】

唯一 1GHzデュアルコアCPUを搭載し、複数の無線接続と有線接続を処理してもデータ転送に中断が起きにくいモデルです。

5GHzで最大1300Mbps、2.4GHzで最大600Mbpsのワイヤレス通信が可能で、エリアも広く3階建てでも比較的安定した速度を出すことが出来ます。

USB 3.0の高速USBポートを備えているのでNASの場合は、HDDに入っている4K画質の動画もサクサク見ることが出来ます。


よくある質問 Q&A

Archer C7の「1300Mbps+450Mbps」って、なぜ1750Mbpsと書かないの?

1750Mbpsの内の、1300Mbpsというのは 11ac/5GHz帯で接続している時の速度だそうです。

450Mbpsは11n/2.4GHz帯を使っている時です。例えばスマホが11n対応機だと最大450Mbpsまでしか出ません。

ですので分けて書いてあるそうです。

外付けアンテナはどんな役目をしてるの?

アンテナは電波の飛ばす向きを変えられるので、狙った方向に電波を飛ばしやすいです。
1本は1階、もう一本は2階に向けてという使い方が出来ます。

NASってナニ?

無線LANルーターにHDDやフラッシュメモリなどを接続して、ネットワークで共有するための機能です。

例えばフラッシュメモリに音楽を入れて、NAS対応のルーターにさすと、外出先でスマホで聞けたりします。スマホでとった動画をフラッシュメモリに送れたりもするので便利です。

1900Mbpsなんてホントに出るの?家の回線よりも速いんだけど

出ません。NTTなどが提供する光回線よりも、無線LANの性能が先行して上がっているという状況です。

ご家庭の回線スピードが最大1000Mbpsですと、1900Mbpsの無線LANを買われても 結局は1000Mbpsまでしかスピードは出ないことになります。2ギガbpsのプランでやっと追いつく感じでしょうか。

ただ、AC1900にUSBフラッシュメモリを挿して、その動画をスマホで見る(NAS)のときはスピードがでます。

なんで電波が何メートル届くと書いてないの?

Wi-fi電波は、壁や電子レンジ等の環境に影響を受けやすく、その際は距離が落ちてしまうので、何メートル届くという表記はできないようです。

VPN(Virtual Private Network)ってナニ?

屋外から、自宅のサーバーに接続する際に使用する機能です。TPリンクのVPN対応ルーターとハードディスクを接続すれば、外出先でもスマホでハードディスクに保存しているドキュメント、映画、音楽、写真などを見ることが出来ます


以下のような資料を参考にしました:
「特選街2018年3月号」
「WI-FI完全マニュアル」
「無線LAN入門」
「Wifiが分かる本」

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