録画する時に限って勝率が下がる
今までRX570というRadeonのGPUを使っていました。普通にプレイする分には十分だったのですが、配信したり録画をするとFPSが20くらい下がるのはつきもので、「ゲーム配信する時に限って勝率が下がる」のが悩みでした
FPSを下げない工夫としては
・ゲームの画質を下げる
・放送の画質を下げる
・放送用のPCを別に用意する….などなど
があったのですが、お金がかかったり 画質が下がったりで、どれもいまいち
しかし今回のRTXシリーズだと 録画・放送をしても FPSがほぼ落ちなくなったとの話なので、実際にRTX2060を購入したら、本当にそうでした。
結果:RTX2060なら FPSを落とさず録画が可能
購入したのはMSIのRTX2060(GeForce RTX 2060 AERO ITX 6G OC)です。
一応「ちゃんと買いました」という写真を。
これはオール固定コンデンサ採用なので、温度が高くなった場合でも安定して動作するというのがウリだそうです。
まずは対CPU戦のソフト CAPCOM:バイオハザード RE:2を使用して録画しながらFPSの変化を調べてみました。
冒頭のゾンビ対決シーンを録画。店舗に入ってから倒すまでのFPSの統計を記録しています。
録画条件
以下の5つの設定です。下に行くほど負荷が軽くなる設定です。
・OBS CPUエンコード(x264 :ultra fast)
・OBS 旧コーデック NVENC
・OBS 新コーデック NVENC(new)
・Shadow play 新コーデック NVENC(new)
・録画しない場合
画質は 1920☓1080 60fps
OBSのCBR(固定ビットレート)は15000に固定
比較の結果
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平均FPS | 1%LOW | 0.1%LOW | CPU使用率(%) | |
OBS x264 | 122 | 73 | 61 | 53 |
OBS NVENC | 119 | 69 | 53 | 45 |
OBS NVENC(new) | 131 | 94 | 79 | 36 |
Shadow play NVENC(new) | 135 | 99 | 78 | 33 |
録画しない場合 | 138 | 101 | 78 | 36 |
結果 RTXの新型コーデックNVENC(new)を使うと 録画していない時とほぼ変わらない状態で、動作する事がわかりました。 録画のコマ飛びがなくなったのが嬉しい。
1080p 60FPSで録画しながら、快適にプレイが出来ます。ほぼFPSの低下が見られませんでした。(録画しているのを忘れる程です)
RTXを使えば FPSを落とさず快適に遊べる
従来のGTXの方式ですと FPSは最大で53くらいまで落ち込むのに対して、RTXの新型コーデックNVENCを使うと78付近です。ピンチになってもかなり動作が軽いです。
バイオハザード2だったらGTXでも構わないのですが、激しい撃ち合いをするFPSだと カクついた時に 容赦なく撃たれるので RTXの方が配信とかは楽だなーという感じです。
機能を活かすにはアプリ側の対応が必要
GPUには動画のデコードとエンコードを行う回路が組み込まれています。
GeforceはNVENC、RadeonはVCEです。これらの回路は描画用のプロセッサとは別に用意されているので、処理能力はGPUのパワーとはほとんど関係ないです。
ただこれらの回路を利用するには アプリ側の対応が必要になります。今回Turingで搭載された新NVENCを利用するには、OBSのような 新NVENCに対応するソフトウェアが必要です。
そしてApex Legendsで 録画をしながら測定
Apex Legendsの場合 平均FPSが119でした。最も落ち込んだ瞬間でも 59~62FPS程度なので 乱戦でも十分に戦えるレベルです。
NVENC(new)を使うだけで録画や放送してもFPSがほぼ落ちないし、低容量の割に画質が良いらしく、配信すると「見やすい」とか 地味に喜んでもらえたりします。
ただこのGPUはアメリカだと一番安いところで350ドルくらい(約39,000円)なので、2000円程度高いです。
悩ましいところですが GTX1060の場合は2年待っても約3000円しか値下がりしなかったし、待機時間がもったいないような気もして 私は購入しました。
RTX2060だったらドスパラさんのPalitでもいいですし、不具合があった時に返品交換が可能なAmazonでも良いと思います。
メトロエクソダスやアサシンクリードオデッセイのような負荷が重めの作品でも FPS60を切ることもなく 快適に遊べるので投資した価値はあったなという風に思っています。