電池ってのはな、 つまるところ 正極材、負極材、それから中の液体(電解液)の3人で電気をキャッチボールしとるようなもんや。
えっ そうなの?
電気ためたり出したりする反応は、この3つが協力してやっとるから、どこかに負担がかかると、結局全体に影響が出てくる。
アルカリ電池は使わないと液漏れして「あっ死んでる」って分かりやすいけど ニッケル水素はひっそり逝くよな
そうそう。ニッケル水素を 放置しておくと電極表面に結晶(デンドライト)が出来たりして反応できなくなるんや。
プラスくんがボールを受け取ると(充電)、マイナスくんに渡すと(放電)、それを間の電解液くんが「はいよ!」って感じで中継してボールを運ぶ橋渡し役をしとる。全員の健康が重要なんよな。
容量がデカい電池でカメラ小僧がフラッシュをバシャバシャってやると、このボールの受け渡しが尋常やないスピードになるわけや。
高速キャッチボールやってるうちに 正極くんや負極くんの皮膚が崩れて、電解液に溶けて「オエッ」ってなるイメージや。急速充電は逆向きで「オエッ」や。激しい運動した分だけ 正極くんも 負極くんも 速いスピードで痩せていく。
それから、中の液体(電解液)も痛みやすくなる。バッテリーの中には、電気を通す「液体」が入っとるんやけど、容量デカいと、この液体もメッチャ頑張らなあかん。電解液くんは熱にも弱い。分解して薄まったりする。
ボロボロになった電極も電解液に混じってくる。この液体がアカンよなると、やっぱり電気の流れ悪なって、使える量も減るし、寿命も短うなる。
高速パス回しをすると野球部全員が高速で年を取るみたいなイメージか。
あと、中の作りも無理しとる。電池のサイズは決まっとるけど、無理やり容量デカくするために、中の「材料」も多めに詰め込んどる。電気出し入れする時、中の材料がちょっと膨らんだり縮んだりするんやけど、余裕がギリギリやから、この動きで材料がパキッと痛みやすいんやな。
まとめると、容量デカい電池は「1回の充電で長く使える」。でも、中のキャッチボールで無理したり負担かかるから、「何回も使える」っていう回数が減る ていう「どっちを取るか」みたいな話やで。
傾向としてはそういうもんやと思ってくれたらええわ。ほな。