結果は Ryzen 5 3600かRyzen 7 3700Xでした。
動画投稿が趣味のワタシにとっては毎日の動画のエンコード速度は速い方が良いわけです。
はい、そういうわけなんです。打率一割でも 打席に多く立ったほうが勝ち。それがYoutubeです。速くエンコが終わったほうが 大量に出せるっていう。
しかし問題はですね、安くて速い CPU が、一体どれなのかがイマイチ分からないという話です。ググっても マニアック過ぎてそんなもん出てきません。
なのでコツコツ手計算をしてみました。コスパ的にほぼ AMDのCPUで計算しています。
エンコードにかかる時間を比較
以下は3分30秒の4K動画を Premiere Pro 2020で作成し、Media encoder 2020で MP 4形式で書き出す秒数を計測したものです。(H 264/80 Mbps)
品番 | 構成 | エンコード秒数 |
Athlon 200 GE | 2コア4スレッド | 1388 |
Ryzen 3 3200G | 4コア4スレッド | 804 |
Ryzen 5 3400G | 4コア8スレッド | 655 |
Ryzen 5 3600 | 6コア12スレッド | 407 |
Ryzen 5 3600X | 6コア12スレッド | 408 |
Core i7 9700K | 8コア8スレッド | 392 |
Core i9 9900K | 8コア16スレッド | 302 |
Ryzen 7 3700x | 8コア16スレッド | 309 |
Ryzen 7 3800x | 8コア16スレッド | 306 |
Ryzen 9 3900x | 12コア24スレッド | 256 |
Ryzen 9 3950 X | 16コア 32スレッド | 218 |
ThreadRipper 2990 WX | 32コア 64スレッド | 290 |
一般的には動画のエンコードはマルチスレッド処理で行うので、コア数が多く
周波数が高いものほどエンコードは早く終わるものの、Ryzen ThreadRipperのようにソフト側が64スレッドを使わない場合は遅く出る事もあります。
性能/価格
はい、現在のAmazon価格を調べてみました。時価で変動しますが、目安としては機能するでしょう。
品番 | 秒数 | 実勢価格 |
Ryzen 9 3950 X | 218 | 99,777 |
Ryzen 9 3900x | 256 | 66,443 |
Ryzen 7 3800x | 306 | 48,800 |
Ryzen 7 3700x | 309 | 41,480 |
Ryzen 5 3600 | 407 | 26,644 |
Ryzen 5 3600X | 408 | 31,235 |
Ryzen 5 3400G | 655 | 20,889 |
Ryzen 3 3200G | 804 | 12,980 |
Athlon 200 GE | 1388 | 7,263 |
2020/2/1
はい 横軸に秒数、縦軸に価格を取っています。 右に行くほど秒数がかかり、上に行くほど価格が高い。 そしてブルーの線が平均値です。
つまりなるべく線から離れ 左下に行くほど 安い割に 仕事が速いCPUだと言えます。
はい。結論から言うと、Ryzen5 3600, 3600X, 3700x この3つが特にコスパが高いCPUだと言えそうです。
3400Gもコスパ自体は悪くは有りませんが、4コアのCPUだと一気に作業時間が増え、R5 3600が10分で済む動画が16分になります。
一方Ryzen 9 3900xや3950xの場合は、今度はコストに対して性能が見合わないという事態になります。3950xは 3600の半分の時間でエンコードが終わるものの価格は約3倍です。
バランスを考えますと、Ryzen 5 3600や Ryzen 7 3700Xが 安い割に速い。
たくさん動画が作れると、こういうふうに結論付けられそうです。
動画編集に限って言うならば 在庫処分価格のRyzen 7 2700もコスパが良いです。(詳細は別記事)