【雑学】「AirTagは どうやって鍵を見つけているのか」の巻

アップル エアタグ

ねぇカエル氏。みんながキーホルダーに付けたり、財布の中に入れてる Apple のAirTag(エアタグ)ってさ、どういう仕組みで動いてるの?

 ああ、あれね。簡単に言えば発信機みたいなもんです。Bluetooth5.0の電波を周りに向かって出してるんです。
約2秒ごとに「ここにいますッ!」っていう、ビーコン信号を出しているみたいな感じ。

たとえばキツネくんが、飲み会の帰りにエアタグ付きの鍵を落としたとするじゃん?

その鍵の近くをキツネくんと面識のない  i-phoneユーザーのウサギさんが通りました。 これでi-phoneがエアタグの電波をキャッチします。

そうするとウサギさんのi-phoneが 「このあたりでAirTagの電波が出てた」というのをアップルのサーバーに送るわけです。
もちろんウサギさんは そんな情報を送ったことも知りませんし、キツネくんの鍵だということも分かりません。でもサーバーにはこの辺に落ちてたという匿名の情報が暗号化して届くわけですね。

  そして、カギを紛失したことに気づいたキツネくんは、自分のiPhoneで「探す」アプリを開くと、そのサーバーに集められた情報を元に、「あ、僕のAirTag、さっき〇〇のあたりに落としたみたいだ。」っていうのが、地図上で確認できるわけです。いや、ホントすごいですね。

 

  まじか、てことは エアタグが直接サーバーに位置情報を送っているわけじゃないんだ。

はい。エアタグはここにいるよという信号を周囲に発信しているだけです。実際はそれを検知したAppleデバイスがサーバーに送信してくれています。

この時デバイスは自身の位置情報と一緒に、検知したエアタグの情報を送りますが、誰が送ったのかの情報はありません。匿名です。かつ暗号化してサーバー(iCloud)に送信しているので キツネくん以外には鍵の位置は分かりません。

そうかアップルユーザー同士が助け合ってるんだな。なんか感動するなぁ。でもウサギさんには申し訳ないな。

  はは、いやいや、キツネくんもウロウロするだけで 人助けしてるかも知れませんよ。

そうか、すれちがい通信みたいなもんなんだね。じゃあ 誰も来ない山の中とか、深い水深のところに落ちちゃうと見つからないよね。

はい、その通りです。iphoneを持った人が近くに来ないような場所、例えば誰もいない海などにAirTagが落ちてしまった場合、そのAirTagの信号を検知して データを送ってくれるデバイスがないため、見つけることは非常に困難になります。まぁ水没してしまったら数十分でエアタグが故障します。

  エアタグって超便利だけど i-phoneユーザーじゃないと使えないんだな。アップルのサーバーを使うし。

そうですね。Androidの場合はTile(タイル)ですね。あれも基本的な仕組みは同じですよ。

電波を発生させるってことは 電池内蔵なんだね。
そうです。エアタグはCR2032というコイン形のリチウム電池を使用しています。Appleは通常の使用で「1年もつ」と言っておりますが、電池交換もできます。

https://support.apple.com/ja-jp/102600

すぐ電池が切れる人もいるみたいだけどあれはなんで?

  Airtagに関しての詳しい仕様は非公開だけど、電波検知したReddit民によると エアタグは全く動かさない場合 15分に1回だけ電波を飛ばすらしいです。 技術解析や第三者の検証では どうやら内部に加速度などを検知するモーション検知機能が実装されていると推測はされています。

ようは 動かさない時は省電力モードにしてバッテリーを節約しているみたいなんです。

加速度や振動くらいは検知できているのかも知れません。逆にアプリで頻繁に位置情報を確認すると2秒に1回信号を発信するから その分だけバッテリー消費のペースが上がっちゃうんです。

公式では通常1年なんだけど 1日平均4回の音再生と1回の精密な検索で1年間だから 精密検索が増えると短くなります。あとは温度差です。

 

最近じゃ ランクルの盗難除けにエアタグを入れる人が多いみたいだね。

   追跡装置として凄いですよね、でもあれは夏以外はいいんですけど、車内の高温環境はマズいんですよ。

35度以上の環境だと リチウムイオン電池って 電解質の反応が高まって 痛むのが早まるんです。だから 車の中に入れっぱなしだと「電池寿命1年」と書かれていても そんなに長くは持ちませんよ。

実際「車に置いてたら半年で電池がなくなった」っていう報告もあるけど、夏に車内に入れて盗難予防をする場合は バッテリー切れのリスクに備えておいたほうが良いかも知れませんね。

 

項目

Apple AirTag

Apple AirTag

 

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MiLi MiTag Android スマートタグ エアタグ 紛失防止タグ(1個セット)Google「デバイスを探す」に対応(アンドロイドのみ対応), 忘れ物防止タグ, 鍵/財布/荷物/子供に適用

対応OSiOSのみiOS、Android
Androidのみ
探し方(ネットワーク)Appleの「探す」ネットワークTile独自のネットワーク、Google「デバイスを探す」ネットワーク
Bluetooth範囲内で音を出す(近距離)、範囲外はGoogle「デバイスを探す」ネットワーク
近距離での精度UWBで高精度に場所を見つけるTileに音を出させて知らせる方式
音を鳴らす、Bluetooth信号強度によるおおよその距離をスマホ表示
バッテリーCR2032 コイン型電池(交換可能)非交換(約3年持続)
CR2032 コイン型電池(交換可能)
バッテリー持ち時間約1年約3年約1年(予想)
防水性能IP67等級(最大水深1mで30分)IP68等級(最大水深1.5mで1時間)
IP67等級(最大水深1mで30分)(製品仕様による)

 

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