先日パソコン用のグラフィックボード(映像を出力する機械)を買ったのですが、消費電力は最大で150ワットと書いてあって
「150ワットも使ってたら電気代が跳ね上がりそうで パソコンが使いにくい…」 と不安に思ったので、電力を調べるためにリーベックス(Revex)社の節電エコチェッカーET30Dを購入してみました。
使ってみた結果、普通の時は150Wも使っておらず70W以下というのが分かりました。
意外に低い事が分かったので、安心してパソコンが使えます。
リーベックスのエコチェッカーを他社製品と比較
人気の電力チェッカーを比較してみると このようになりました。
メーカー | 商品名 | 測定電力 | 実勢価格 |
リーベックス | 節電 エコチェッカー ET30D | 5W~1500W | \991 |
ELPA(エルパ) | エコキーパー EC-05EB | 1W~1500W | \1,541 |
サンワサプライ | ワットモニター TAP-TST8N | 0.3W~1650W | \2,336 |
(価格は2017/12/10現在のものです)
低価格だけれど機能と計測が充実
他の製品とエコチェッカーの違いは、5Wからの測定になっており、価格が大変に安い所です。計測は5Wからですが、実際に使ってみると、電力測定の観点で不便に感じる事はありませんでした。それを反映してレビューでも4.3点がついています。
他のマシンと一緒で、モードは6つついています。消費電力/積算電力/積算電気料金/電気料金(1時間あたり)/ 積算電力量/ 積算CO2排出量が表示できます。
1500Wまでの電力を測定することができるので、家にある家電製品のエアコンや冷蔵庫など ほとんど全部をチェックする事ができます。説明書にもエアコン使用不可の文字はありませんので、旧型のエアコンでも1500Wまで計測できそうです。
操作方法は簡単で、コンセントにさして電気製品をつなぎ、一番右の緑の葉っぱボタンを押すだけです。電力や電気料金など 6つの項目を即座に表示してくれます。
今回は最近 大きめのグラフィックボード(GALAXY GTX660ti)を購入したので、さっそくパソコンがどれくらい電力を消費しているのか調べてみました。
ボタンを押すだけで電気代が丸わかり
パソコンの消費電力を測ってみた所、起動時は90~110W程度でした。起動の時はCPUが急いで頑張るらしく電力が上がっています。しかしOSが立ち上がった後は 64~70W程度で安定します。
緑ボタンを押すと1時間あたりの電気料金が分かります、初期設定では1.80円/時かかると出ます。初期設定のレートは22円/1kwhになっているので、設定を変更して一般家庭の平均料金26円/1kwhを入力してあげると正確な値になります。すると大体2.12円になりました。
電力が分かってしまえば 月間の電気代を計算するのは 簡単です。電気代計算君というサイトに電力と使用時間を打ち込むと、概算値を出してくれます。計算君の方は26円/1kwhにセッティングされています。
パソコンの平均消費電力は80Wで、1日平均8時間使ったとすると月間499円程度になりました。150Wに警戒していましたが 普段はそこまでの電力は使っていませんでした。
3Dゲーム PUBGを1日4時間プレイすると電気代は月額500円~1000円に
一番跳ね上がったのは試しに3DゲームのPUBGをプレイしている時で最大222Wでした。他の3Dゲームで試すと最高が150Wでしたが、PUBGはかなり電気を消費します。
プレイ中もかなり変動幅が大きく、100W~220Wの幅をウロウロします。
特に描画が激しくなる場面などグラフィックボードがフル稼働する時に電力が跳ね上がります。平均すると電力は150ワット程度になりました。
PUBGのようなフル3Dのゲームを1日平均4時間 150ワット(GTX 660ti)でプレイした場合、 1ヶ月あたりの電気代は 大体500円程度になります。
最近のグラフィックボードはさらに消費電力が大きいので 例えばGTX1080程度であるなら、平均300ワット程度に上がるので 1000円程度になります。グラフィックボードの性能を上げると電力も上がるのが厄介な所です。
冬の救世主 電気毛布の電気代はやっぱり低い
ついでに省エネ暖房器具ナンバーワンの電気毛布の電気代がどれくらい安いのかも計算してみました。
私が使っているのは 広電の電気毛布CWS-702B-5です。広電は電気毛布のトップメーカー で、これは省エネタイプで38%も電力消費が抑えられているモデルです。
さて そんな電気毛布の電力を測ってみました。この電気毛布は暖かさのレベルを強・中・弱から選べますが、強と中を測ってみました。余談ですが体に巻き付けると中レベルでも十分で、温泉に浸かっているような暖かさになります。
フルパワーで使っても月額290円の電気毛布。
中レベルの温かさで 1時間に平均36ワット使用することがわかりました。1日8時間使っても1ヶ月で250円程度になります。
強レベルに上げると、1時間あたり平均46Whに上がりました。1日8時間で1ヶ月あたり290円程度なので、中レベルとの差は月間40円であまり変わりませんね。電気毛布の電気代はかなり安いのでそんなに神経質になる必要はないようです。
一方エアコンの暖房を平均400Whと仮定すると毎日8時間で2,560円になります。電気毛布よりも なるべくエアコンの使用時間を気にするほうが得策のようです。
待機電力の測定は無理でも、普通の電力測定だけで十分な理由
この測定器は待機電力まで正確に測りたいという方には向かないようです。
私も最初に精度が高い方を買ったほうが良いのか迷いましたが、0.5W程度の待機電力が測れたとしても、1ヶ月9円なので、 2倍以上の値段のチェッカーを買ったほうが得なのかは少し疑問です。一般の用途の場合はこのマシンで十分な気もします。それぞれの待機電力の目安はここの記事が参考になりそうです。
(参考サイト)節電効果はどの位?待機電力の電気代
節約できた電気代で お好きなものを
しばらく使ってみましたが、電力を調べて電気料金を計算することで、「このアイテムは月にこれくらい電気代がかかる…」という感覚が分かるので、安心して家電を使うことが出来ます。ご家庭に1個あれば十分で、家中の家電を測ることが出来ます。
電化製品を挿しておくだけで、1時間あたりの電気代や累積の電気代も表示してくれるので、電気代を見える化して、結果的にお金が節約できるかと思います。
安価ですが電気チェッカーとしての最小限必要な機能は全て揃えているので、他の機器と比較してもコストと性能のバランスに優れており、オトクなマシンだと思います。
測定有効電力:5W~1500W
本体消費電力:1W
測定データ保存期間:1年
表示精度+/-5%kwh
電力測定精度+/-5%W
重さ 98g
保証期間:ご購入後から1年間保証